白堊スポーツ(since2004.9.18)~盛岡一高応援ページ

母校の盛岡一高を熱烈応援! 趣味はウォーキングと読書。よろしくお願いします。

読書

四度目の氷河期ー荻原浩

(2017年10月29日投稿) 評価5630頁一気読み!自分はクロマニヨン人と母親との人工授精で生まれたと信じるワタルの17歳11ヶ月までの人生を辿る物語。小学校~高校までの学校生活、陸上の部活動、サチとの出会い、母親との死別。ストーリーテ…

姑の遺品整理は、迷惑ですー垣谷美雨

評価4 再読。 望登子の姑が亡くなった。姑は郊外の団地の4階に一人住まい。望登子の夫は仕事が忙しいと言って協力してくれないし、子どもたちも独立していて頼めないので遺品整理の役目を望登子が負うことになってしまった。ジュエリーショップのパートもこ…

ルーズヴェルト・ゲームー池井戸潤

(2017年10月15日投稿) 評価5 間違いなく面白い!!!週末一気読み!!!野球を愛していたアメリカ大統領の「一番おもしろいゲームスコアは8-7だ」という言葉からついた題名。まさに、業績不振にあえぐ青島製作所の本業とリストラ、監督、選手…

あなたのゼイ肉、落としますー垣谷美雨

評価4 再読。 ケース1 園田乃梨子49歳 ケース2 錦小路小菊18歳 ケース3 吉田知也32歳 ケース4 前田悠太10歳 「あなたの人生、片づけます」の大庭十萬里に続いて妹の小萬里が登場。デブ状態に悩む人々(大手企業のOL、没落華族の令嬢、ストーカー行為の…

下町ロケットー池井戸潤

(2017年9月18日投稿) 評価5直木賞受賞作。大企業に立ち向かう下町の町工場・佃製作所の気概と心意気。文句なしに面白い!傑作!!!仕事と向き合う勇気が出る本です。

あなたの人生、片づけますー垣谷美雨

評価3 再読。 ①清算 ②木魚堂 ③豪商の館 ④きれいすぎる部屋 雑誌やテレビに登場し世に知られる「かたづけ屋」大庭十萬里が、汚部屋に住む大手企業のOLや思い出の台所用品等を処分できなくてため込んでいる老女の心の問題を解決して汚部屋を綺麗な部屋に甦ら…

本から四葉のクローバー出て来た!

(2017年6月6日投稿) 宮本輝の「ひとたびはポプラに臥す3」の70頁目をめくったところ、四葉のクローバーが出て来た!左側の葉っぱ2つが重なっているので三つ葉のようだがよくよく見ると四葉!以前、奥田英朗の「サウスバウンド(下)」を読んでい…

いとしのヒナゴン(下)ー重松清

評価5 再読。 備北市との合併にあくまで反対の意志を貫く伊奈町の町長・イッちゃん(五十嵐一郎)は町長を辞任して出直し選挙に活路を見い出そうとする。出直し選挙はイッちゃん、前町長の橋本、合併推進派・片山備北市長の支持をバックにした若手の伊奈町…

なんだかドラマを感じた瞬間

(2017年5月9日投稿) 昨晩から奥田英朗の「サウスバウンド(下)」を読み始めて25頁ぐらいのところで白い紙片がヒラリと舞った。「何っ?」と思って目を凝らしてみるとレシート。古本を通販で購入している私に訪れたハプニング!私が手にしていたの…

いとしのヒナゴン(上)ー重松清

評価5 再読。 中国山地の山間の町、比奈町で謎の類人猿ヒナゴンが目撃されてから30数年。その町の町長になったイッちゃんこと五十嵐一郎は小学生の時に仲間数人とヒナゴン捜索に出かけて遭難騒ぎを巻き起こしてしまった変わり者で暴走族上がり。最近になっ…

読書の話。

(2017年2月16日投稿) 最近、文庫本をかなりのペースで読んでいるが、小さい頃から読書が好きだったわけではない。子どもの頃に印象に残っているのは、親父が買って来た絵本「エルマーとりゅう」シリーズ。あの独特な挿絵がなんとも言えなかった。小…

愛しの座敷わらし(下)ー荻原浩

評価5 再読。 東北の田舎町に引っ越して来た高橋家の人々(晃一、史子、智也、梓美、澄代、クッキーの一家5人+犬一匹)。ついに史子も座敷わらしを目撃して一大騒動を巻き起こすのだが、お隣の菊地家の97歳にもなるお婆さんから座敷わらしの悲しい由来を聞…

続名画を見る眼ー高階秀爾

(2017年1月8日投稿) 印象派(モネ)~後期印象派(セザンヌ)~素朴派(ルソー)~フォーヴィスム(マティス)~キュビスム(ピカソ)~抽象絵画(カンディンスキー)~新造形主義(モンドリアン)までの流れを高階さんの名調子に導かれ堪能(再読)…

名画を見る眼ー高階秀爾

(2016年12月4日投稿) 自分の読んで来た本の中ではベスト10に入る名著!絵画に興味のない人も興味のある人も、みんながみんなその魅力に引き込まれること間違いない西洋美術鑑賞の手引きであり西洋美術史解説本。西洋絵画の歴史順に15作品を紹介…

君の名は。ー新海誠

(2016年11月20日投稿) 何度も手に取ってみたものの「いい歳して・・・」っていう恥ずかしさから買わずにいたが、「世の流れに身をゆだねてみよう」と気持ちを整理し(ずいぶん大げさ)購入。恥ずかしついでに告白するが何度も泣いた。忘れていた心…

水曜日の凱歌ー乃南アサ

(2021年12月18日投稿) 評価5再読(前回2021年2月9日)。終戦の翌年に起こった世の女性に関するその3つの出来事は全部水曜日だった。当時14歳だった主人公の二宮鈴子の目で見た、戦後の混乱期を生き抜くために逞しく変貌する母親、戦中から変わ…

愛しの座敷わらし(上)ー荻原浩

評価5 再読。 東京に住んでいた晃一、史子、智也、梓美、澄代、クッキーの一家5人+犬一匹が東北の田舎町に引っ越して来た。引っ越し当日にまず智也が小さい子どもを裏庭の祠で見てしまう。そして梓美も目撃。何度も不思議な小さい子どもと出会ってしまう智…

花のさくら通りー荻原浩

評価5 再読。 ユニバーサル広告社シリーズ第3弾。家賃の支払いが苦しくなったユニバーサル広告社の4人(社長の石井、杉山、村崎、猪熊)はさくら通りに引っ越して来て、商店街店主とともに街づくりに取り組む。放火魔の魔の手から街を守るために自警団を結…

オロロ畑でつかまえてー荻原浩

評価5 再読。 1997年第10回小説すばる新人賞受賞作品。 東北の山深い寒村・牛穴村の龍神池に恐竜が現れた。その名はウッシー。降ってわいたような話に世のマスコミが飛びついて寂れた村は一躍全国の注目の的。がっ、その真相が暴かれる時がやって来た・・・…

海の見える理髪店ー荻原浩

評価5 再読。 2016年第155回直木賞受賞作品。 ①海の見える理髪店 ②いつか来た道 ③遠くから来た手紙 ④空は今日もスカイ ⑤時のない時計 ⑥成人式 舞台が現代であるにもかかわらず、どの作品もどこか懐かしい昭和の香りとレトロ感が漂っている家族の物語であり…

月の上の観覧車ー荻原浩

評価5 再読。 私の読書熱が再燃したのが2016年11月で、その記念すべき第2作目に選んだのがこの作品(第1作目は「君の名は。」)それ以来3回ぐらいは読み直している。 「喪失」をモチーフとした珠玉の短編8作品。 ①トンネル鏡 ②上海租界の魔術師 ③レシピ ④金…

幸せになる百通りの方法ー荻原浩

評価4 再読。 相変わらずハートウォーミングな7短編。 ①原発がともす灯の下で ②俺だよ、俺。 ③今日もみんなつながっている。 ④出逢いのジャングル ⑤ベンチマン ⑥歴史がいっぱい ⑦幸せになる百通りの方法 「俺だよ、俺。」が面白い。劇団崩れのオレオレ詐欺…

ちょいな人々ー荻原浩

評価4 再読。 ①ちょいな人々 ②ガーデンウォーズ ③占い師の悪運 ④いじめ電話相談室 ⑤犬猫語完全翻訳機 ⑥正直メール ⑦くたばれタイガース ユーモア度かなり高い短編集! どれも笑えるが、特に「犬猫語完全翻訳機」と「正直メール」の連作が傑作。犬猫の鳴き声…

家族写真ー荻原浩

評価3 再読。 ①結婚しようよ ②磯野波平を探して ③内村さん一家176㎏ ④住宅見学会 ⑤プラスチック・ファミリー ⑥しりとりの、り ⑦家族写真 作者の「余韻を読者に楽しんでもらおう」という意図なんだろうけど、実はそう思えるほどの余韻に辿り着ける内容ではな…

さよなら、そしてこんにちはー荻原浩

評価4 再読。 ①さよなら、そしてこんにちは ②ビューティフルライフ ③スーパーマンの憂鬱 ④美獣戦隊ナイトレンジャー ⑤寿し辰のいちばん長い日 ⑥スローライフ ⑦長福寺のメリークリスマス 荻原浩が得意とする短編が7つ。 いろいろな仕事を持つ人々が登場して…

あの日にドライブー荻原浩

評価4 再読。 部下をかばったことにより上司に疎んじられた男がメガバンクを辞めてタクシードライバーに転職、次の人生を切り開こうと四苦八苦するがなかなか上手く行かず自分の半生を振り返る。初老手前の男の悲哀に溢れ「今を生きよう」ともがき苦しむ姿…

冷蔵庫を抱きしめてー萩原浩

評価4 再読。 長編よりも短編の方が面白い直木賞作家・荻原浩の短編8作品。 ①ヒット・アンド・アウェイ ②冷蔵庫を抱きしめて ③アナザーフェイス ④顔を見たくないのに ⑤マスク ⑥カメレオンの地色 ⑦それは言わない約束でしょう ⑧エンドロールは最後まで 読ん…

神様からひと言ー荻原浩

評価3 再読。 食品メーカーに再就職した主人公(佐倉凉平)のお仕事小説なのだが、時々別れた彼女のことを思い出したり、イエスキリスト似の瘦せこけたホームレスと公園で語り合ったり、そして会社の不正を暴いた後で何年かぶりの彼女との再会でフィナーレ…

明日の子供たちー有川浩

評価4 再読。 今調べてみたら2年前にも読んでいたようです(笑)。 まぁ~それほど何度でも読んでみたいと思う本なのです。 なぜかと言うと、ストーリーもさることながら、この物語が世に出るまでの経緯が私の心をつかんで離さないからです。巻末の解説を書…

県庁おもてなし課ー有川浩

評価3 再読。 若い高知県庁職員が郷土出身の作家や県庁OBのコンサルタントと試行錯誤しながら、高知盛り上げの企画を実行して行く物語。もちろん有川作品だから、ちょっと青っぽい恋バナあり、作家とコンサルタントの一人娘との複雑な関係ありとバラエティ…